なぜ今フェムテック?
男女は平等だと信じて疑ってなかった
今は女性活躍推進!とか女性の地位向上!とかフェミニストみたいな事応援しているけれど。
フェミニスト万歳!とすら思っているけれど。
生まれながらにそんなこと思ってたわけじゃない(あたりまえか)
子供の頃テレビにはフェミニスト代表といった感じで田嶋陽子さんが良く出てました。
私自身は弟と差別されることもなく、不自由なく育って今は平等な社会だと信じて疑ってなかったんです。なので田嶋さんの主張も昔の話なのかなと思っていた。
社会人になってからも、同じ。
最初に入った会社では営業で外回りして、男性と同じだけ働いていた。
次に契約社員で入ったところでは、なんと!女子だけ制服でお茶くみ、掃除当番があって。
女の子だけ早く来ておじさんの机拭いて回ったりしてました。
でも、それは、その会社の文化のせいであって社会のせいだなんて思っておらず。さっさと辞めようと思っただけ。
外資に転職してからは当然、女の子のお掃除当番とは無縁の世界。
掃除業務は契約で定められた掃除担当の会社のスタッフにお願いするもの。
私は私の職務を全うするまでで、掃除も、お茶くみなんてものも、スコープ外。
ただ役割分担が違うだけ。そこに男女差はない。
外資に入ると前と同じ事務職だって英語が出来るだけで年収が倍になるんだよ。
だから収入も全く困ることはなかったし一人でずっと生きていけると思っていた。
妊活を始めるまでは。。。
妊活を始めて直面する、圧倒的な男女差。
それは生殖機能による生物学的男女の差なのだけれど、これがこんなに人生圧迫するものだとは。
なるほど。男女差が社会や文化までをも作っていくその成り立ちが想像できる日が来るとは。
外資系は関係ないと思ってた(笑) ホントに。
外資系の話はそれは社会的性の話であって、子供を産みたいと子宮が訴えかけてきた瞬間、
動物だもの生物学的性にとらわれることになる。
圧倒的な女性への負担
まずは妊活を始めるにあたっての検査。
男性はちゃっと出した精子だけを提出。
女性はいくつもの検査があって、それだけでもシンプルに時間とお金の差が出てくる。
卵胞の大きさで次にいつ病院にいくのか指定される。
そしてセックスする日を指定される。
そしてそのセックスする日を旦那につたえるのは妻の役目なのだ。
女性だけが自分事
妊活あるあるだと思うのだけど、女性はその月一回の24時間しかない卵子ちゃんの受精期間をぜったいに逃すまいと狩りをするハンターのごとき真剣さでそのタイミングに臨んでいる。
かたや男性陣ったら、その日はなんちゃらとか気分がなんちゃらとか好き勝手。ムカムカ。
もうそのころから真剣みはだいぶかけ離れていく。
自分事である女性と他人事である男性。
毎日目を皿のようにして検索する毎日。あの漢方が効くと聞いたら試し、おりものの状態がどうだったらと見ればトイレにいくたびにチェックをし。
長い長い期間を得て、やっとこさ陽性反応をもらった!
次の瞬間には流産の心配をしだすのだ。
毎日毎日心拍は確認出来るかな?と思い、病院でほっとしてはつわりと戦う。
つわりを逃しながら通勤電車にのって会社に行き、においをごまかしながら仕事をする。
「安定期に入るまではバレてはいけない」
(もしそのあと流産してしまったら、その報告もしなくてはいけなくなるという不安心理)
だから体調不良すら公言しずらい。
まだまだつづく
どうしようまだ、出産にすらたどり着いてない(笑)
全部書ききりたいけど、終わらなくなるからここでは先に進みます。
出産、育児、保活、病児保育、ワーママ、入園手続き、ライフイベントはそのあともまだまだまだまだ続いていく。
社会的にもお母さんがするべきという風潮もあるし、本能的にも女性は子供を守るように出来ているから、自分でやりたい!って思う。(私の場合)
それで仕事と子育ての狭間で悩みだす。
泣く子を保育園に押し込み、会社に駆け込んで、大急ぎでタスクをこなし、駆け足でお迎えにいく。
マジこんな大変なことみんなやってんの?!
ほんとそれ(笑)
仕事では、スケジュール守るし、要領良いほうって思ってたのだけど
手に負えないこの怒涛のライフイベントの数々。
みんなどうやってるの?!大変すぎない?
月曜の朝に給食当番のかっぽうぎ見つけたときの絶望感とか。
っと関係なかった
あんまり言うと若い人がびびりちらすから(笑)
育児は尊い、本当に尊い。
お母さんになりたかったし、なれてよかったと心から思っている。
それはどんなに大変でも。
でも愚痴りたいんだ(笑)
大変な事は周りの女性達がよくわかっているから本当に助けてくれる。
でもそこで気が付いたの
あれ?男性なにやってるの?不平等過ぎない?
うちの夫が何もやらないってことではなくて、
ここまでの一連の流れに男性不要でたどり着くんだよね。
いつのまにか男性と女性が遠ーく離れていっていることに気づく。
女性はどんどん前に進んでいくのに男性は中2のまま。(言い過ぎ)
そして女性が必死に子供守ってる間に男性が社会をつくり、男性社会になっている。
あれ?いつのまにか私も男女の不平等サイクルに巻き込まれていたことに気づく。
男性が男性のために男性が生きやすい社会になって、またそっちでももがく羽目に。
がんばってる女性を助けたい!そのために
もっと男性を巻き込みたいって思ったんだ。
今は保育園でもたくさんお父さんみるし、抱っこ紐してるお父さんみるし、協力してくれている人が増えているのは知っている。
でも、もっともっと!それは若いお父さんだけでなくておじさんでもいるはずなんだ。
男性に話を聞くと、意外にみんな「もっと知りたい」って言うんだよ。
「知る機会がなかっただけで、聞けてよかったです」って。
なのに女性の方が「男性に伝える意味って何ですか?」って思うらしい。
それは何なんだろう、「ヒミツ」なのか「恥部」なのか「負けたくない」なのか。
男性を戦力外としてカウントしてないのかもしれない。これがインサイト?
LGBTQには優しいのに女性に厳しいのはなんで?
これは私の主観でしかないのだけれど、
今DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)は各社でいろんな取り組みをしていて
私の前職でもそれはそれはいろいろな活動をしていたんだよね。
その中でLGBTQのイベントとかDisabilityのイベントとかみんな温かい雰囲気があるの。
なのに「女性活躍」なんて言葉を出した途端みんな厳しいことを言い出す。
なんで?同じじゃないの?って思ったけど怖くてイベント提案するのやめてしまった。
知ってほしい女性の事
もっと知ってほしいと思う。女性の事、女子の体のこと。
女子にもまだ足りてない。
不平等を是正したい!とかそういうことじゃないんだ。
理解がふえればもっと優しい社会になる。
女子も、もっと働きやすい会社になる。
生理のタブーをなくしたり、思いやれる社会にしたい。
フェムテラシーには世界平和がある
今、日本フェムテック協会の「認定フェムテックシニアエキスパート講座」を受講していて
フェムテック協会認定資格について
Female (女性)+ Literacy(知識)のフェムテラシーを学んでいるのだけど
防災からSDGsから法律からと幅広くって、そこには世界平和があると思っている。
女性の健康と幸せは、家族やチームを幸せにするしそれは世界へと広がっていける。
なのにまだ、みんな自分の身体の事もよくわかってない。
妊娠には適齢期があることも、生理痛は痛み止めで胡麻化し続けるものではないことも。
それを知らないで苦しんでる人がたくさんいる。
知っておくだけで自分の身体や周りの人を守れたりする。
なんでフェムテックなのか?
「それは未来の女性を救う活動になるから!」
それだ!うちは男ばっかりだけど、未来の女子たちがもっと楽しく自分らしく、大好きなキャリアを進めますように。
女性だからって何にも諦める必要がなくなりますように。
やりたいこと誰にも気兼ねしないで思いっきり出来ますように。
私もわたしらしく活動を進めていきたいと改めて感じました。
なんのオチもないけれど、所信演説でした。